【わさだノート】頭を支えるしくみ

座る、立つ、歩く、物を持つ・・・

みなさんが日常的にしている何気ない動作は実はとっても複雑です。

関節や筋肉・骨などが1つ1つ緻密な違う動きをしてその動作を行っています。

どこか1つに不具合が生じると今まで出来ていた動きができなくなったり痛みや違和感としてSOSを発したりします。

今回は『頭を支えるしくみ』についてご紹介します。

しくみを理解することであなたの不調を解決するヒントになるかもしれません。

頭を支えるしくみ

頭を支える動作は首の前後・左右でバランスを取りながら行います。

首には細かな筋肉がたくさんありますが主には

・前側:斜角筋群、舌骨筋群

・横側:胸鎖乳突筋

・後側:僧帽筋、頚・頭板状筋

この他にも大小様々な筋肉たちが常に協力して働いています。

偏った緊張や頭のポジションが少しズレると首への負荷が高まります。

首のカーブが頭を軽くする?

頭の重さは体重の約10分の1と言われており、通常は頭を支えるために4〜5kgほどの負担がかかっています。

しかし、頭が傾き重心がズレて頚椎のカーブが減少することで首への負担が増加します。

仮に30度の傾きであれば首にかかる負荷は18kgまで高まると言われています。

何倍にも重たくなった頭を長時間のデスクワークやスマホなどで支えている筋肉たちは徐々に疲れて悲鳴をあげていきます。

頭の重心がズレる
   ⇩
頚椎のカーブが減少
   ⇩
首の筋肉たちの緊張
   ⇩
痛みや凝りが増加

このような悪循環から肩こり、首の痛み、頭痛、自律神経の乱れの原因となります。

正しい首のカーブを維持することで頭の負担を軽くしてあげましょう。

どこからバランスが崩れている?

頭のポジションに関わるのは首だけではありません。

場合によっては骨盤、背骨の傾きやカーブによって起こっている事も多々あります。

逆に言えば、どこからバランスを崩しているのかを見極めることが大切です。

姿勢を意識するポイント、鍛えるべき筋肉、行うべきストレッチ…

原因から解決策を探して身体全体のバランスを整えることで、なるべく負担を最小限にしていきましょう。

その際に必ずセットになってくるのが「目の疲れ」です。

目の感覚神経と首のインナーマッスルの神経は繋がっています。

蒸しタオルで目を温めてあげたり、眼球の体操を行うことも大切なセルフケアです。

どうしたらいいの?

このように小さな乱れの蓄積から、徐々に大きな負担をかけている場合があります。

・ほっておけば治ると思っていたけど良くならない

・身体のために〇〇をしているのに治らない

こんな方はぜひご相談ください。

また、症状が重篤な場合は「その他に重大な疾患が隠れていないか」を明確にする必要があります。

場合により医療機関で、X線(レントゲン)撮影・MRI・筋電図・血圧測定などの検査を行い、その他の疾患の有無を調べる必要があります。

当院では画像診断等を行うことはできませんが、細かな問診と検査によって「私たちでお力になれるかどうか」の判断を行います。

可能と判断すれば、方針とプランをご提案します。

●『姿勢や関節』が原因の方
 ➡「カイロプラクティック」「SOTブロック」で土台となる骨盤や支柱となる脊柱の施術を行います。

●『筋肉の緊張』が原因の方
 ➡「鍼」「物理療法」で緊張を緩和して血流改善のための施術を行います。

●『ストレス』が原因の方
 ➡「クラニアルセラピー」で自律神経を調整するための施術を行います。

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