【わさだノート】手を挙げるしくみ

座る、立つ、歩く、物を持つ・・・

みなさんが日常的にしている何気ない動作は実はとっても複雑です。

関節や筋肉・骨などが1つ1つ緻密な違う動きをしてその動作を行っています。

どこか1つに不具合が生じると今まで出来ていた動きができなくなったり痛みや違和感としてSOSを発したりします。

今回は『手を挙げる』動作についてご紹介します。

しくみを理解することであなたの不調を解決するヒントになるかもしれません。

手を挙げるしくみ

手を挙げる動作は肩関節が行います。

肩関節とは

・胸鎖関節

・肩鎖関節

・肩甲上腕関節

・肩甲胸郭関節

4つの関節の総称を肩関節と言います。

実は「手を挙げる動作」はこれらのすべての関節が協力して初めて実現します。

逆に言えばみんなで協力ができないと、痛みや可動域に不具合が出てしまいます。

手を挙げる時のキーポイントは鎖骨?

胸鎖関節と呼ばれる鎖骨と胸骨のつなぎ目の関節が大事な役割を担っています。

手を挙げる時に関係ないと思われそうな関節ですが、実は手を挙げる動作にとってキーポイントとなります。

気を付け!の状態から手を横に挙げていくときの始めと終わりに胸鎖関節は鎖骨を動かします。

一見すると地味なこのわずかな動きが、肩の運動を円滑にする大切な動きなのです。

寝ている間に手を挙げている?

手を挙げる時に関係するのは関節だけではありません。

筋肉たちもそれぞれの仕事を頑張ってくれています。

筋肉は神経から指令を出されて働きます。

肩に指令を出している神経は頚椎(首)から枝分かれしています。

つまり、首の不調によって神経からの指令が上手くいかず肩に不調が起こっている可能性もあります。

首に不調がある人は寝ている間にばんざいをしていることが多いです。

この姿勢は肩の筋肉に指令を出している神経の通り道、頸神経が一番緩む姿勢なのです。

ただ、ばんざいの姿勢を長時間保つことは肩関節にはとても負担がかかります。

神経にとっては優しい姿勢でも肩関節にとっては負担がかかっているのです。

どうしたらいいの?

このように身体は守ろうとしているのに、逆に負担をかけている場合があります。

・ほっておけば治ると思っていたけど良くならない

・身体のために〇〇をしているのに治らない

こんな方はぜひご相談ください。

また、症状が重篤な場合は「その他に重大な疾患が隠れていないか」を明確にする必要があります。

場合により医療機関で、X線(レントゲン)撮影・MRI・筋電図・血圧測定などの検査を行い、その他の疾患の有無を調べる必要があります。

当院では画像診断等を行うことはできませんが、細かな問診と検査によって「私たちでお力になれるかどうか」の判断を行います。

可能と判断すれば、方針とプランをご提案します。

●『姿勢や関節』が原因の方
 ➡「カイロプラクティック」「SOTブロック」で土台となる骨盤や支柱となる脊柱の施術を行います。

●『筋肉の緊張』が原因の方
 ➡「鍼」「物理療法」で緊張を緩和して血流改善のための施術を行います。

●『ストレス』が原因の方
 ➡「クラニアルセラピー」で自律神経を調整するための施術を行います。

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