こんにちは。わさだ治療院です。
今年のテーマは「アスリートの怪我から身体について学ぼう!」です。
実は私、学生時代はずっとサッカーをやっていました。だからこそ、今回のニュースは他人事には思えませんでした。
サッカー日本代表の主将・遠藤航(えんどうわたる)選手が試合中に左足首を大きく捻り、担架で運ばれた瞬間の映像を見たときにゾッとしました。
ボールをクリアしようとした瞬間に足首をひねる——。サッカーをやったことのある方なら、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
今回は、遠藤選手の怪我をきっかけに「足関節捻挫」について一緒に学んでいきましょう。
遠藤航選手とは?
遠藤航選手は1993年、神奈川県横浜市生まれの33歳。日本代表のキャプテンを務め、現在はイングランドの名門リバプールFCに所属するプロサッカー選手です。神奈川県出身ということで、私たちにも身近に感じる選手ですね。
- 湘南ベルマーレ → 浦和レッズ → ベルギー・シント=トロイデン → ドイツ・シュトゥットガルト → リバプール(2023年〜)
- 2018年ロシアW杯・2022年カタールW杯日本代表メンバー
- ドイツ・ブンデスリーガにて2年連続「デュエル王」獲得
- 2023年より日本代表キャプテンに就任
何が起きたのか
2026年2月11日、プレミアリーグ第26節・サンダーランド戦。今季リーグ戦で待望の初先発を飾った遠藤選手でしたが、後半17分にアクシデントが起きます。左サイドからのクロスをクリアしようと足を伸ばした瞬間、芝生にスパイクが引っかかり、左足首を大きく捻ったまま自身の体重が乗ってしまいました。
一度は立ち上がってプレーを続けようとしましたが、再びピッチに倒れ込み、酸素吸入を受けながら担架で運ばれることに。その後、手術を日本で受けたことが発表され、W杯出場に向けてリハビリを続けています(2026年4月時点)。

足関節の解剖学と捻挫の仕組み
足関節(足首)は、脛骨・腓骨・距骨の3つの骨で構成されています。この関節を安定させているのが「靭帯」です。足首の外側にある外側靭帯は3つから成り立っています。
- 前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい):外くるぶし前方。最も損傷しやすく、足首の内返しを制限する
- 踵腓靭帯(しょうひじんたい):外くるぶし下方。前距腓靭帯に次いで損傷しやすい
- 後距腓靭帯(こうきょひじんたい):外くるぶし後方。比較的損傷しにくい

捻挫の約8割は「前距腓靭帯の単独損傷」とされており、残り2割程度が前距腓靭帯と踵腓靭帯の複合損傷です。
捻挫は靭帯の損傷程度によってⅠ〜Ⅲ度に分類されます。
- Ⅰ度(軽症):靭帯の伸びすぎや部分断裂で歩行可能。
- Ⅱ度(中等症):部分断裂で跛行が出る。
- Ⅲ度(重症):完全断裂で歩行困難、ギプスや手術が必要です。

今回のケースから学べること

実は後日、遠藤選手本人が怪我の詳細を公表しています。今回の負傷は一般的な足首の捻挫ではなく、「リスフラン靭帯(第1中足骨と第2中足骨をつなぐ靭帯)の完全断裂」でした。足の甲の深部にある靭帯の損傷で、プレートによる骨固定か人工靭帯かの手術選択を迫られるほど重篤なものでした。
「足首の怪我」と一口に言っても、このように様々な種類があります。いずれにしても共通して言えるのは、「軽いと思って放置することの危険性」です。
「少し痛いけど歩けるから大丈夫」と放置されがちな捻挫ですが、適切な固定と治療を行わないと、靭帯が伸びたまま治癒し、関節が慢性的に不安定な状態になってしまいます。半数以上の方が、適切に治療されなかった捻挫の後遺症として足首の慢性的な痛みや不安定感を残すというデータもあります。
治療院に来られる患者さんの中にも、昔の捻挫をちゃんと治療しなかったことが慢性的なだるさや不安定感の原因になっているケースをよく見かけます。アスリートだけでなく、階段の踏み外しや砂利道での転倒など、日常生活にも捻挫のリスクは潜んでいます。
チェックしてみよう
□ 足首をよく捻ることがある(または過去に何度も捻挫した)
□ 歩いたり運動したあとに、足首がだるくなる
□ 外くるぶしの周辺を押すと痛みがある
□ 片脚立ちをするとぐらつく・不安定な感じがある
□ 長時間立つと足首〜足の甲にかけて重くなる
2つ以上当てはまれば、足首への負担が蓄積している可能性があります。
症状が重篤な場合は、まず整形外科などの医療機関でレントゲンやMRIによる検査を受けてください。
今年2026年のサッカーW杯は6月から米国、メキシコ、カナダの共同開催となります。
日本代表の躍進と、怪我を乗り越えた遠藤選手の活躍が見られることを楽しみにしています(^^)
お身体のことお気軽にご相談ください
・身体の痛みや違和感を感じることがある
・不眠やお腹の不調など自律神経の乱れがある
・自分にあったセルフケアが知りたい
こんな方はぜひご相談ください。

また、症状が重篤な場合は「その他に重大な疾患が隠れていないか」を明確にする必要があります。
場合により医療機関で、X線(レントゲン)撮影・MRI・筋電図・血圧測定などの検査を行い、その他の疾患の有無を調べる必要があります。
当院では画像診断等を行うことはできませんが、細かな問診と検査によって「私たちでお力になれるかどうか」の判断を行います。
可能と判断すれば、方針とプランをご提案します。
●『姿勢や関節』が原因の方
➡「カイロプラクティック」や「SOTブロック」で土台となる骨盤や支柱となる脊柱の施術を行います。
●『筋肉の緊張』が原因の方
➡「鍼」や「物理療法」で緊張を緩和して血流改善のための施術を行います。
●『ストレス』が原因の方
➡「クラニアルセラピー」で自律神経を調整するための施術を行います。



