「原因のほとんどが生まれつき!?」
国内における「変形性股関節症」と診断をされた方は120万~510万人にものぼると言われています。
その内の80%ほどが「先天性臼蓋形成不全」と呼ばれる、生まれつきや発育過程に原因があったと考えられています。
起立や歩行に大きな影響を与えるため、生活に支障をきたすケースが多くみられます。
事前に知っておくことで早期の段階から予防できることがあります。
「変形性股関節症」について確認していきましょう。
- そもそも「変形性股関節症」って?
- 症状や、原因は?
- 良くなるの?
上記のよくある質問にお答えします。
そもそも「変形性股関節症」って?
股関節を構成する骨や関節軟骨に不具合が生じることで、関節軟骨の減少、骨の変形を来す病気です。
Medical Note
変形性股関節症の有病率は1.0~4.3%(120万~510万人)で、男性で1%、女性で6%と女性に多い傾向があります。
股関節は足の付け根で体重を支える役割を担っています。立ち上がる、しゃがむ、歩くなど日常的な動きで使われる大切な関節です。
原因が生まれつきなら防ぐ方法はないの?と心配になってしまうかもしれませんが、日々のお身体のケアやトレーニングの積み重ねによって未然に防ぐこともできます。
また、「変形性股関節症」と診断を受けた後でも進行の時期によっては保存療法(カイロプラクティックや鍼治療など)や運動療法(リハビリ)での改善が可能となります。
症状や、原因は?
主な原因としては股関節の形状が問題になると考えられています。
さらに職業やスポーツによって重量物を持ち運ぶ作業・長時間の立ち仕事による負担が要因になります。
- 先天的な股関節の形成不全
- 重量物を持ち運ぶ作業
- 長時間の立ち仕事
- 足の筋力低下
症状や状態の程度によって生活に出る支障が変わります。
- 立ち上がりや歩き始めに足の付け根が痛い
- 膝やすねにも痛みが広がる
- 痛みが慢性化して、関節が動きにくくなる
- 安静にしたり夜寝ていても足が痛む
関節の変形は進行性のものなので、まずは現状を確認することが大切です。
状態に合わせた早期の処置が関節や軟骨を長持ちさせるカギとなります。
長い期間をかけて慢性化させないよう、生まれつきだとあきらめずに早めに対処していきましょう。
良くなるの?
『どのタイミング』に『どういう治療』をするかがポイント
関節痛の中にはたくさんの種類と、軽度~重度までの段階があります。
該当する状態によって施術方法、リハビリ、日常の注意点が変わります。
場合によっては外科的な手術・薬物療法が必要となることもあります。
また、症状が重篤な場合は「その他に重大な疾患が隠れていないか」を明確にする必要があります。
場合により医療機関で、X線(レントゲン)撮影・MRI・筋電図・血圧測定などの検査を行い、その他の疾患の有無を調べる必要があります。
当院では画像診断等を行うことはできませんが、細かな問診と検査によって「私たちでお力になれるかどうか」の判断を行います。
可能と判断すれば、方針とプランをご提案します。
●『姿勢や関節』が原因の方
➡「カイロプラクティック」や「SOTブロック」で土台となる骨盤や支柱となる脊柱の施術を行います。
●『筋肉の緊張』が原因の方
➡「鍼」や「物理療法」で緊張を緩和して血流改善のための施術を行います。
●『ストレス』が原因の方
➡「クラニアルセラピー」で自律神経を調整するための施術を行います。