「ぎっくり腰という病名はない?」
ぎっくり腰と言えば多くの方が一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
一般的には「重い物を持ち上げた」時など突然腰が痛むものを広く指した言葉ですが、実は日常の負担が積み重なって起こっている事が多くあります。
「ぎっくり腰」をもう少し深く知ることで、改善のヒントになれば嬉しいです。
- そもそも「ぎっくり腰」って?
- 症状や、原因は?
- 良くなるの?
上記のよくある質問にお答えします。
そもそも「ぎっくり腰」って?
いわゆる「ぎっくり腰」は急に起こった強い腰の痛み(腰痛)を指す一般的に用いられている名称(通称)で、病名や診断名ではありません。
公益社団法人 日本整形外科学会
医学的には『急性腰痛症』と呼びます。
痛みの原因は様々で関節・軟骨(椎間板)・筋肉・靭帯などの損傷が多いと考えられています。
しかし、下肢に痛みやしびれがある場合は椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの疾患の可能性もありますので要注意です。
症状や、原因は?
主な原因としては成長に伴って起こるもの、加齢により起こるもの、外傷によって起こるものがあります。
- 成長・加齢
- 繰り返す慢性的な腰痛
- 悪姿勢(猫背・中腰)
- 運動不足
- 内臓の疾患
そのため何度も繰り返している人ほど症状も重症化しており、治りづらくなっていきます。
- 座っていると腰が重くなる
- 寝返りをうてない
- 腰を反らせると痛む
- せき・くしゃみで腰にひびく
また、腰痛はあまり起きていなくても下肢に症状が強く出ているケースもあります。
腰から出るたくさんの神経は足に繋がっており、足のしびれや痛みは腰が原因かもしれません。
良くなるの?
『どのタイミング』に『どういう治療』をするかがポイント
腰痛持ちの多くの方がこの状態を何度も繰り返しています。
①鋭い痛みが強い時期=急性期
⇩
②鈍い痛みで重い時期=慢性期
⇩
③痛みが少なく落ち着いている時期=緩解期
該当する時期によって施術方法、リハビリ、日常の注意点が変わります。
また、症状が重篤な場合は「腰や内臓に重大な疾患が隠れていないか」を明確にする必要があります。
場合により医療機関で、X線(レントゲン)撮影・MRI・筋電図・血圧測定などの検査を行い、腰椎疾患や内臓疾患の有無を調べる必要があります。
当院では画像診断等を行うことはできませんが、細かな問診と検査によって「私たちでお力になれるかどうか」の判断を行います。
可能と判断すれば、方針とプランをご提案します。
●『姿勢』が原因の方
➡「カイロプラクティック」や「SOTブロック」で土台となる骨盤や支柱となる脊柱の施術を行います。
●『筋肉の緊張や冷え』が原因の方
➡「鍼」や「物理療法」で緊張を緩和して血流改善のための施術を行います。
●『椎間板症・狭窄症』の方
➡「フレクションベッド」で神経の流れを調整する施術を行います。