【わさだノート】五十肩(肩関節周囲炎)

「五十肩(四十肩)という病名はない?」

「40代で起こる肩の痛みが四十肩、50代で起こる肩の痛みが五十肩」と思っている方も多いと思います。

実は四十肩も五十肩も同じことが起こっており明確な区別はありません。

「五十肩」をもう少し深く知ることで、改善のヒントになれば嬉しいです。

  • そもそも「五十肩」って?
  • 症状や、原因は?
  • 良くなるの?

上記のよくある質問にお答えします。

そもそも「五十肩」って?

関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが老化して肩関節の周囲に組織に炎症が起きること

公益社団法人 日本整形外科学会

医学的には『肩関節周囲炎』と呼びます。

肩には大小の筋肉、軟骨、靭帯、関節包、滑液包がぎゅっと詰まっています。

通常はすべてが協力し合って円滑に動いていますが、様々な原因により問題が生じ、肩が上がらなくなったり痛みが現れることを言います。

症状や、原因は?

原因としては加齢や運動不足、冷えによって不調を引き起こしていると考えられます。

  • 加齢
  • 過去の怪我
  • 悪姿勢(猫背・前かがみ)
  • 運動不足
  • 冷え

そのため長期的に慢性化している人ほど症状も幅広く重症化しており、そこから抜け出すことが難しくなっています。

  • 肩が痛くて上がらない
  • 頭が洗えない
  • 衣服の脱着が困難
  • 夜中にズキズキと痛んで眠れない

また、最近ではスマホ首等の首の問題から、肩の不調に繋がるケースが増えています。

肩の周囲には首から出るたくさんの神経が繋がっており、首の状態も確認する必要があります。

良くなるの?

『どのタイミング』に『どういう治療』をするかがポイント

実はひとまとめに「五十肩」と言っても、状態は異なります。

①痛みの強い時期=疼痛期
    ⇩
②動きの制限が強い時期=拘縮期
    ⇩
③徐々に緩和していく時期=回復期

該当する時期によって施術方法、リハビリ、日常の注意点が変わります。

また、症状が重篤な場合は「首や脳に重大な疾患が隠れていないか」を明確にする必要があります。

場合により医療機関で、X線(レントゲン)撮影・MRI・筋電図・血圧測定などの検査を行い、頚椎疾患や頭蓋内疾患の有無を調べる必要があります。

当院では画像診断等を行うことはできませんが、細かな問診と検査によって「私たちでお力になれるかどうか」の判断を行います。

可能と判断すれば、方針とプランをご提案します。

●『姿勢』が原因の方
 ➡「カイロプラクティック」「SOTブロック」で土台となる骨盤や支柱となる脊柱の施術を行います。

●『筋肉の緊張や冷え』が原因の方
 ➡「鍼」「物理療法」で緊張を緩和して血流改善のための施術を行います。

●『ストレス(自律神経)』が原因の方
 ➡「クラニアルセラピー」で脳脊髄液の流れや自律神経のための施術を行います。

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