■目的に合わせた「治療院」選び
現在治療院の数は、コンビニの数よりも多いと言われています。
また、大きく「治療院」と言っても治療方法も目的も様々です。
一般の方にはその違いもわかりづらく、今までたくさんご質問を頂きました。
それぞれに強みや特徴があり、メリット・デメリットも存在します。
当院では『自由診療のみ』を行い、『保険診療』は行っておりません。
保険が使えたほうが良さそうなのにどうして?という方も多いと思います。
症状、背景、目的に合わせて正しい治療院選びの参考にしてみてください。
■『健康保険』には適用条件がある
ご説明したいことは『健康保険』についてです。
保険の適用が可能であればその都度かかる自己負担の費用は少額で済みます。
治療院を選ぶ上では最も気になる点だと思います。
しかし注意点があります。
問題の起きた病に対する処置(=治療)は保険対象となりますが、
問題が起きないようにする取り組み(=予防)に保険は対象外ということです。
つまり、症状が出て治療⇒再発して治療を繰り返すことになります。
さらに鍼灸の保険適用には条件があります。
①対象となる傷病であること
神経痛、リウマチ、五十肩、頚腕症候群、腰痛症、頸椎捻挫後遺症
②医師がはり・きゅうの施術について同意していること
医師による適当な治療手段がなく
(医療機関において治療を行い、その結果、治療の効果が現れなかった場合等)、はり・きゅうの施術を受けることを認める医師の同意がある場合
※全国健康保険協会のHPから抜粋
以上の要件を満たす場合にのみ、健康保険の給付の対象となります。
保険適用内での治療となると時間にして約10分前後での局所(特定の部位)のみの治療となります。
また不調の原因を特定するのに重要な問診や検査にも時間を多く割けないために、「限られた方」に「限られた治療」しかできないということになります。
■根本原因の改善を目指して
例えば風邪などで病院を受診する際、長い時間をかけて待ち、診察時間は短時間で終わり、薬の処方を受けて帰る。
ということを多くの方が一度は経験されたことがあると思います。
その点、自由診療を行う治療院の多くが予約制であるため待ち時間はほとんどありません。
ご予約された時間を確保しているので一人ひとりに問診、検査、説明、治療をじっくり行うことができます。
そのため原因に対するアプローチ、予防を含めた未来の身体づくりにも取り組むことが可能です。
・長い期間痛みが続いている
・何度も繰り返す痛み
慢性症状に関しては根本原因の解決が必要となり、対症療法では改善が難しいケースがあります。
ただし自由診療の場合は、保険適用外となるため1回の経済的な負担は大きくなってしまいます。
しかし、保険内でも通院を繰り返すうちに費用は大きくなりますし、通院の労力や時間も大変なものとなります。
・一人ひとりの患者さまと向き合う時間を作りたい
・未来を見据えた身体のトータルケアのお手伝いをしたい
・趣味や仕事を長く楽しみたい方たちの応援をしたい
以上の理由から、皆さんの『笑顔を作る』お手伝いができればと考え、自由診療を行っております。
■最後に
もちろん保険診療を否定しているわけではなく、そういった処置が必要な方もたくさんおられます。
カウンセリングや検査を行った上で、その他医療機関での治療が必要と判断した場合には、早急に適切な病院をご紹介致します。
※鍼灸師は国家資格のため「医療費控除」の対象となります。
領収証をご希望の方はお申し付けください。
少しでもご参考にして頂き、皆さまに合った治療院が見つかることでお辛い状況から一刻も早く改善されれば幸いです。